理念と方針

医療理念

大病院レベルの良質な医療と開業医の温かさを兼ね備えた病院を目指す

基本方針

  • 地域社会の一員として、患者さん、そのご家族のお悩みを一緒に考え、共に対処し、ご家庭の幸せを願います。
  • 地域の皆さんの医療相談から高度な疾患の診断、治療、看護、介護まで一貫した責任体制を持ち、
    地域の皆さんと共に歩み続けて参ります。

医療のこころ

轍鮒の急「てっぷのきゅう」と読む。【荘子】の中の故事

目前に差し迫った難儀、生きるか死ぬかの危急に瀕することの譬え。
車の轍の跡の水たまりに鮒が一匹あえいでいて通りすがりの旅人に頼んだ。「何杯かの水を運んできて助けて!」。旅人は面倒くさげに「いいとも、南方の呉や越の王に遊説に行くところだから、そのついでに西江の水をたっぷりと運んであげる」と。鮒は怒って「乾物屋の店先でまた会おう」と。
瀕死の鮒は、少量の水でも、直ちに欲しいと訴えており、それに迅速に応えることが人間の真心の意。
医療のこころに通じる。

職員の心得

一人ひとりが挑戦者

月に一度、職員の意思の統一をはかる為に朝礼を行い、初めに、職員の心得である「一人ひとりが挑戦者」を朗唱しております。
病院の経営運営にあたり大切な事は、職員お互いの意識、意思の統一を行う事です。また、医療レベルの統一は、技術・サービスのレベルを一定に保ち、高い技術と心地よいサービスを職員一人ひとりが患者さんに提供する事です。
職員の意識、意志の統一と医療レベル統一のために、開院以来およそ30年間かかさず朝礼を行っています。

職業倫理に関する方針

私たち医療者は、患者さんの権利を尊重した医療活動を行い、社会的・道義的な信用を確保するために、専門家として自立的に、患者さんにとってもっとも望ましい適切で十分な医療サービスを提供できるように努力しなければならない。また、職業人として守秘義務を厳守する義務がある。

基本方針

私たち医療者は、

  • 生涯学習の精神を保ち、つねに知識と技術の習得に努める。
  • この職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め人格を高めるように心掛ける。
  • 医療を受ける人々の人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
  • 互いに尊敬し、関係者と協力して医療に尽くす。
  • 医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範に遵守および法秩序の形成に努める。

臨床における倫理方針

患者さんの尊厳および人権に配慮し、医療の進歩に貢献します。

  • 患者さんの人権を守ります。(公序良俗の範囲内において)
    • (1)説明義務(がん告知、知る権利に関するインフォームド・コンセントの徹底)
    • (2)守秘義務(個人情報保護)
    • (3)患者さんの立場に立った対応で良好な信頼関係を築くこと
  • 患者さんの自己決定権を尊重します。
    • (1)治療方針の選択(医療従事者との相互理解による患者さんの意思表明を尊重)
    • (2)医療参加 ※1~4
  • 倫理審査委員会で審議を行い、治療方針を決定します。
    • (1)尊厳死、安楽死、ターミナルケア、延命治療などの生命の尊厳に関する問題
    • (2)患者さんの心情と医療行為の妥協性に関する問題
  • 医療の進歩に必要な研究を実施します。
    • (1)説明義務(インフォームド・コンセントの取得)
    • (2)守秘義務(個人情報保護)
    • (3)人権の擁護(個人収益の優先)
    • (4)受託研究、医薬品などの臨床試験の実施
  • ※1. 医療従事者に対し、あなた自身の健康に関しできる限り正しい情報を提供して下さい。
  • ※2. 医療上、ご理解できない事については納得できるまで質問して下さい。
  • ※3. 診断や治療に関して、他の医師や医療機関の意見を求められる場合は、主治医にお申し出ください。
  • ※4. 他の患者さんの治療や職員の医療提供に支障を与えないように配慮して下さい。